演題

TW-01-2-7

腎臓病チームにおけるLife work balance実現にむけて

[演者] 浅野 麻里奈:1
[共同演者] 三林 建太:1, 松本 直樹:1, 東 貴穂:1, 蜂矢 朝香:1, 龍華 章裕:1, 中村 智信:1
1:独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター腎臓内科

当院は名古屋市の中心部に位置する三次救急病院であり,臨床研修病院である.現在腎臓内科では,現在男性医師4名,女性医師5名が勤務している.女性医師5名のうち,私を含む2名が子育て中,2名が産休・育休中である.私は,急性期から慢性期まで連続的に診療ができる点に魅力を感じ,腎臓内科医になることを選択した.腎臓内科に入局してからは,とくに腹膜透析に興味をもち,大学院では腹膜透析の研究班に所属した.これまで勤務した急性期病院では維持血液透析を行っていない施設が多く,血液透析については主に急性期を担当していたが,腹膜透析については維持期まで継続して診療することができ,患者さんの生活に主眼をおいてメニュー変更や薬剤調整ができることが魅力だった.若手の医師や医療スタッフにも是非腹膜透析の魅力を感じてもらいたいと考えている.当院では,保存期から透析期までのよりシームレスな医療を目指して,今後,腎臓病診療チームを形成していく方針である.腹膜透析診療も,より充実させていきたいと考えている.透析医療の質を向上させるとともに,それぞれの医療スタッフがやりがいをもって働ける環境をどう整えていくかが今後の課題である.「仕事」と「仕事以外の生活」との調和をとり,その両方を充実させる働き方・生き方ができる社会を実現するためには,女性の働き方に主眼をおくのではなく,性別を問わずすべてのスタッフの働き方を見直していくことが重要である.とくに,当直・待機体制が求められる当院においては,すべての医師の働き方の見直しは喫緊の課題である.今後当院でも複数の医師・医療スタッフがそれぞれのライフイベントを迎える.育児休暇から復帰する医師含めすべてのスタッフにやりがいをもって透析医療に従事してもらうために,当院において取り組むべき課題について検討したい.
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