演題

TW-01-2-2

Life Style

[演者] 竹川 生美:1
1:(医)美之会青空クリニック看護部

公募テーマを見て,私の透析ナースとして3年間でよかったこと,困ったことを振り返り,これから患者にできることを考えてみたいと思った.私は結婚を機に3交代の病院勤務からクリニック勤務に転職した.私が透析クリニックを選択した理由は,完全週休2日,夜勤はあっても24時を回らないことが最大の理由であった.日曜日の固定休+平日の1日休みが,私たち夫婦には好都合だった.お互いの生活リズムも合わせつつ,自分の時間も確保したかった.踏み込んだ話をすれば,私たち夫婦はDINKs(Double Income No Kids)である.透析施設は,高齢の患者が多い.昭和を生き抜いてきた世代は,結婚して子供がいることは当たり前で,患者との会話の中で,どうして子供いらないの?まだまだ産めるよ.お子さん何人いるの?そういった患者からの言葉に,はじめはどう返答すればいいのかわからなかった.働きづらさを感じた点である.女性の多い職場という環境.女性同士だから共感でき,女性同士だからデリケートに感じることもある.DINKsなので親になる気持ち,子供を思う気持ちを実体験として持っていない.そのことをハンデに思わず,男女問わず育児・子育てをしているスタッフとも同等に働き方や生き方を選択していきたい.同じように悩んだ方,女性のライフスタイルについて専門としている先生方の講演を聞いてみたい.子供を持たない人生は,まだまだ珍しい選択で,DINKsという言葉とライフスタイルがあって救われた.私の場合はDINKsを選んだことで,仕事に前向きになれたとも言える.時間の使い方が自由で,自分次第で調整可能.今日この頃は透析看護にのめり込んでいる感覚を感じている.今は患者のボディーイメージの変容に着目し,体形の変化や穿刺痕,血管の隆起など,透析患者にもボディーイメージの変容は切り離せない問題だと感じる.現在,一人の女性患者の穿刺痕ケロイド化の治癒・穿刺痛軽減を目的に関りを持っている.
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